アトリエハーフ・ムーンのパンフレットを、子どもたちの活動をサポートする施設に置いていただけることになりました。パンフレットと言ってもA4の用紙にプリントして小冊子ふうに折りたたんだものです。ネコと一緒の写真のやつです。大きさは7㎝×10㎝くらい。どんな教室なのか、短くわかりやすくまとめてあります。(欲しい方いましたら、メッセージください。お分けします)パンプレットを受け取りに、Eさんが来られて、せっかくなのでお話のついでに、絵を描いて遊びました。
ウチのアトリエは、基本的にお客さん2人が定員です。知らない家の居間で絵を描くのは、緊張するのがふつうなので、ヒト型ぬり絵しながら緊張を味わいつつ、それを大事にしながら始めるのが大事だと思っていて、とお話しました。お子さんのクラスがいくつもあるEさんの職場ですが、初めて来た子が慣れるまで、最初は個室で対応することもあります、ということでした。まずは、その子が安心することが大事、ということなのだ。子どもたちの中で遊ぶ。ひとりで遊ぶ。それぞれの良さがあって、その子が自分の遊びを味わえたらいい。大人2人で水彩を遊びながら、お話を続けました。
濡れた画用紙に色を置くと、ふわっと広がります。色がにじんで自然に展開していく。いろんな色で遊びながら、お話をすると、意外な気づきがやってきました。Eさん、「あの子が、夢中になっていたのは、こういうことだったのかって、今、わかりました」と。ストローに溶いた絵の具を含ませて、口にくわえて画用紙に吹き付ける遊びをしていたときのお話だったんですが。それまで、うまくできなくて興味なさげだった子が、あるとき上手く色を飛ばせたら、絵の具が混じりあっていってなんだかきれいな色になっていった。するとそこからは、いままでにない集中でずーっと遊んでいて、終わってからもとても満足していて。
それは良かったんだけど、Eさんはその集中の具合を、ちょっと不思議に感じていたそうなんです。それを、ご自身で水彩を遊びながら、こういうことだったのか、と思う。絵を描きながらふいにやって来る共感で、Eさんの時間が一瞬、特別なものになります。ほんのわずかに、空気が変わるので、大事な発見があったらしいと気づきます。無心に遊んでると、なんというか、あれはこういうことだったのか、と気づくことはよくあるんです。順序だてて考える気づきとはちがうのが、面白いんです。お母さんとお子さんが、一緒に一枚を描いたあとで、それぞれの絵を描くとお互いの共感の幅が、ぐっと広がってることも、よくあります。絵を描くって、こんな効用があるのだ、と毎回感心するのです。
今回のおしゃべりしながら一緒に描いた絵も、素敵です。じわじわ味わいながら、色を置いていくと、いいですね。コツは、浜辺で砂をさわるときみたいに、あまり考えないこと。。絵を眺めていると、鮮やかな雲が立ち昇っていくみたい。ご本人が味わっているのが伝わってきます。。いい絵というのは、これがある、と思うんです。
