Hくんとお母さん、初めてのアトリエ来訪です。お二人に、「今の自分」を描いてもらいました。お母さんは、そのままの素敵な笑顔を描いてますし、Hくんは、きゅきゅっと目を描いてました。いい顔だなあ。。そして、ズボンの色をぐいぐい塗りながら、次の絵に行きたい!と思ってるのが伝わってきます。「今の自分」は、こちらからのリクエストですが、そうだよね、早く自分のやりたいこと始めたいよね!
絵の具を使うのを楽しみに来てくれたようです。筆を選んで絵の具に浸します。画用紙にたっぷり塗ります。いろんな色で繰り返してます。溶いて準備してある色は、さらに混ざっていきます。茶色?紫?不思議な色です。もともとは、お客さんたちの塗り残した絵の具。それを集めて、大き目のパレット(本当は100均の製氷器)に並べてあるのです。溶いてあるのですぐ使えます。遊びたいときに遠慮なく使えます。描くというより絵の具と筆で遊ぶ、水遊びに近い。満足したら、次にいきます。本人第一主義のアトリエです。
Hくんは、イスの端っこに膝を立てて描くのでイスはぐらぐらする。ぐらぐらさせるのが集中とセットみたいです。お母さんが話してくれました。体幹がまだ弱いので、疲れやすいから楽な姿勢を探して、そういう姿勢になるんではないか、と言われたことがあります、と。
体幹の話題がここで出てくるとは。。感慨深い!私が体幹という言葉を初めて聞いたのは10年前です。そこから、体幹て何?の探求が始まったのでした。体幹は、絵を描くときにも働くのだなあ。。体幹が反応して揺れてリズムを感じていく。太極拳の動きを理解するのも、体幹を感じて動くと面白い。。つい、いろんなお話をしたくなりますが。。たとえば、太極拳の片足で立つ型。私、一生できないと思ってたんですが、いつのまにか出来てきて。と、お話するとお母さんも、H君のいろいろを思い出して、そうそう、遊んでるうちに出来ることが増えてきたんですよ、と。だから体を動かして遊ぶことは大事なんですよねー。世界の土台が広がるんです。これは実感です。遊びながら、楽しんでるうち、カラダが勝手に整えていく。体幹は、いろんなセンサーの元になっていく。押すのも引くのも逃げるのも。。
Hくんが、砂をさわったり、まとめたのを切ったりして、遊び始めたら、なんだか素敵な集中が始まってきました。細かく、たくさん切る。ヘラでそっとはがして、持ち上げて様子をみる。。砂遊びって、奥が深いんだなあ。。私も今度、それやってみよう。。
その間に、お母さんに「今の自分」を描いてもらいました。なんでもいいんです、思いついたものを。きれいな色でお花を描いて、顔を描いて「はらぺこあおむし」が出来てきました。ええと、穴の開いてる絵本でしたよね?遠い昔、子どもと読んだ覚えがあります。「あおむしは、りんごを食べて、なしを食べて・・・最後なんだっけ?」「カップケーキ」「スイカも」お二人で会話してます。ストーリー、よーく覚えてるんですね!何度も読んだおなじみの絵本だったのです。あおむしくん、そんなに食べたらそれは苦しいよねって話していたそうです。自分も一緒に食べてる感覚で読むと、リアルな絵本だったのだなあ。私は、子供向けのユーモアとして、読んでいたんだなあ。
実感があると、楽しさは倍になる。会話も、絵本を読むことも。絵を描くことも💗
そのお母さんを見ながら、Hくんも、もう一度、絵の具で遊びます。アトリエ終わりのころのHくん、そっと味わう感じの絵が描けてました。
