Mちゃん、お母さんと一緒に、初めてのアトリエです。ネコがいるー!とMちゃんが気づきます。それだけで、緊張がずいぶんほぐれます。画用紙を配って、筆を選んでもらって、何描こうかな?なんでもいいよー?絵の具でも、クーピーも、ポスカもあるし。
絵の具、もう溶いてあるんですね、とお母さん。そうなんですよ、これがあると気楽に始められる。自分で色を出して、作って、というのは、意外に手間がかかるんです。描きながら、もっとこの色が欲しいな、となったら絵の具のチューブから出せばいい。画用紙を前にして、できるだけ気楽に遊び始めてもらうのを大事にしてます。気楽に、その人が自分の感性で選べるようにしたいのです。できるだけテキトー♡に始めたい。遊びを深めるための入口のひとつ。
Mちゃん、ときどきお母さんと目を合わせながら、ゆっくり描き始めます。ひとつ描くと、止まってます。次、どうしようかな?を、ゆっくり味わってます。お母さんは、そのリズムをサポートするように眺めています。初めての時、よくある風景です。そのふたりのリズムを大事にして今日のアトリエが始まります。
お母さんがこの最近のご自身の家庭と仕事の変化についてお話してくれました。あるきっかけがあって、お仕事を数ヶ月休むことにしたこと。それは、自分でも驚く展開だったこと。そう決めたら、大事ないろいろが見えてきたこと。家族それぞれの時間を大事に感じられるようになったこと。このアトリエでは、Mちゃんと一緒に体験できるのがいいな、と思ったこと。
穏やかなリズムなのでした。その気持ちをハートの絵で描いてみませんか?と提案しました。今の気持ちでもいいし、少し前の気持ちでもいいです。
お母さん、すこし間をおいて描き始めていました。いろんな色が柔らかく現れていくようでした。控えめな雰囲気のハートの絵は、とまどいや、発見のイメージが感じられて、なんだかとても初々しい感じがしました。
この絵は、小さな額に入れて、台所の目立たないところにかざっておくのがいいんじゃないかと思いました。静かな絵ですけど、Mちゃんがどんどん成長してむずかしい年頃になったとき、この絵がお母さんを励ましてくれるんじゃないかと思うのです。初心を思い出すみたいに。
Mちゃんは、絵を2枚描いてから、スライムで遊びます。最初、ちょっとベタついてるのも面白そうでしたが、ホウ砂水を手にとって、そのままこねてもらうといい感じになじんできました。後は、そこに絵の具を混ぜたり、のばしたり。ハケで水を塗ったり。変化する感触を遊んでます。手が生き生きと動いてます。スライムってすごいなあ、Mちゃん、どんどん笑顔になっていきます。
お母さんは、ていねいに白のクレヨンで雲を描いて青い空を、塗っていきます。空の気持ちよさを思い出しながら描く空は、気持ちがいいのです。その後で、大きなハートを描きました。黄色は、大好きな色だと言ってました。大きな満月みたいでした。
Mちゃんは最後に、空を描いてました。お母さんと同じように白い雲と青い空ですけど、色の塗り方に見とれてしまいます。最初に描いたネコは、かわいい感じでしたけど、この空はすごくダイナミックです。別の人が描いたみたい!小さい女の子の中に、この振り幅の表現があるのだなあ。。

写真-1 初めてアトリエで描くとき、描く人とアトリエが、お互いに自己紹介をしている感じでした。ひまわりを描いてみるMちゃん、それを味わって楽しんでいくアトリエのやりとりで絵は出来ていきます。


写真-2、3 スライムの感触を、ただ味わう。これは、楽しい!

写真-4 空の絵。このダイナミックさ♡なんていうか、解放感!伝わってきます。

お母さんの絵です。お話の内容や雰囲気が、そのまま現れてる絵だと思いました。穏やかな雰囲気の中にも、気持ちの変化が現れます。
