Kくん5才、お母さんと初めてのアトリエです。プニョプニョボールで遊びながら、お話します。3月で、レゴブロックの教室が終わってしまうので、他の教室を探しているということでした。その日のテーマ(例えば飛行機など)を、レゴロックをどんなふうに使ってもいいので、好きなよう作るという、楽しそうな教室なのでした。そことつなげて、アトリエの説明をしました。何かを作るのが目的ではないこと。何を作ろうか?を自分で遊びながら見つけていきながら、自分の興味や、リズムや、自分はこんなことがしたいんだなあ、という気持ちを、誰とも比べないで、味わっていくのを大事にしています、とお話します。
自分は、こういうことがしたいとか、したくないとか、それを自分にぴったりした言い方で言えることは、とても大事だと思うんです。大人になって、そうそう自由なことが言えないときも、ホントはこう思うんだけどな、と自分でわかっていることは、とても大事なんじゃないかなあ、と思うのです。お母さんと遊びながら、遊ぶための会話のやりとりをしながら、本音はこう言うのがいいんだな、とか、解ってくるんじゃないかと思うんです。たぶん、お互いに。。
Kくん、「絵、描きたい」と、画材をじっと見ているので、さっそく始めることにします。バットに画用紙を入れて、テーブルに置いて、スポイトも渡します。これは、絵の具と気楽に使って、色を味わってもらう遊びです。遊びの気楽さと、面白さが味わえます。スポイトの使い方お母さんが説明しています。大抵のお母さんが、私より上手に説明してくれます。そうすると、丁寧な柔らかい雰囲気で、始まっていくのです。会話と一緒に始まっていく絵は、いつも、安心も一緒です💗
スポイトから出てくる絵の具は、こんもり溜まって、不思議な形になっていくのでした。スポイトから出てくる絵の具で、線を描くつもりが、いろんな形になっていったような、不思議な形を味わいながら、少しづつ画面が埋まっていきます。おしゃべりしながら、進んでいきました。お母さんの手が止まっていると、「お母さんもやって?」とKくんが言ってます。とても慎重に、絵をこわさないように、色を置いていくのでした。植物のような、海の生き物のような絵になりました。
2枚目は水で画用紙を濡らして始めます。色が自然に混じりあっていくのが面白いのです。Kくん、さっきと同じようにならないので、ちょっと困っているようでした。でもだんだん、色の広がりを遊んでいきました。なにしろ、絵の具はどんどん広がっていくのでした。この遊び方は、こだわりが流れていくような面白さがあるかもしれません。
その後は、キネティックサンドで遊びます。お母さんが、砂で形を作ってくれるのを、楽しそうに見ています。Kくん、何か思いついたように、材料を探しに行きました。スパンコールをみつけて、使いたいようです。でも砂に混ぜては使えないので、紙粘土なら、スパンコール使えるよ?ということで、砂は10分ほどで終了して、紙粘土で遊ぶことになりました。紙粘土を渡すと、平らにならして、すぐ、スパンコールの出番なのでした。花火みたいにする、と言いながら振りかけています。たしかに、キラキラしているのです。でも、それ以上乗せても、こぼれてくるだけなので、そろそろ、そのへんでスパンコールは、おしまいにしよう、とセーブしてもらいました。紙粘土に混ぜたかったら、こっちでやってみる?ともうひとつの紙粘土に混ぜて遊んでもらいます。そして、紙粘土も、意外に早く終了となりました。OKです。始まりも終了も、本人が決めるのです。
それから、工作やりたい!ということなので、材料箱を見てもらったら、さっそく段ボールを3つくらい持って、ソファの上を移動していきます。テーブルに持っていきたいのかな?いや、だけどダンボールは大きいので、床でやろう!と声をかけます。何か作れそう!というパワーに、着火したのかもしれません。やりたいようにやると、やり方の修正が必要なことも出てきます。OKです。どうして修正した方がいいのか、こちらも説明します。お母さんも、床に座って、Kくんの動きをはらはらした感じで見守っていたので、「何にも出来上がらなくても、いいですからね?やりたいことを遊んでもらえれば」と説明します。お母さんとKくん、少しづつ話しながら、工作は始まっていきました。Kくん、お母さんに、これをこうして、と説明しています。遊ぶためだけの会話ですが、ていねいに話さないと伝わらないので、Kくん、がんばりどころです💗お母さんも、じっと聞いています💗
私は、スポイトの絵、を乾燥させながら、ときどき写真を撮らせてもらいます。ダンボールの家は、お家のようでした。2階の白いテーブルの、お皿や、料理は、お母さんが描きました。Kくんは、キッチンペーパーの芯とセロテープの芯を、セロテープを工夫して貼って、立てています。これはシャワーとお風呂、と言ってました。まだまだ、工作は続きそうでしたが、おしまいの時間が来ました。ダンボール工作は、ふたつに分解して、持って帰ることになりました。次に来たら今度は、最初からダンボール工作かな?
また、遊ぼうねー!

1枚目、完成。水玉をちょっと引っ張ると素敵な形になりました💗

写真-1 1枚目、最初から完成まで。

写真-2 2枚目、完成。風景画みたいな絵になりました。

写真-3 2枚目、最初から完成まで。

写真-4 砂、それから紙粘土とスパンコール。

写真-5 ダンボールで遊びます。面白い!と感じると、不思議に落ち着いた時間💗
お母さんから長文の感想をもらいました。長文なので、1部分だけ紹介します。何か書きたくなった=表現したくなったということで、そこがうれしいです💗
「そして、自由にどうぞ!って結構ハードルが高いと思うんです。不自由の中の自由というか、レゴ教室でも自由にやっていいけど、一応テーマだけは設けられててワークブックも存在していて(教材として)そこにビジネス要素が入ると中々、本当の意味での自由にどうぞ!が難しかったりもするよなぁと感じていました。
それを子どものやりたい!に寄り添いつつ、成果物(出来上がりの品)を敢えて求めないスタイルが本当に素敵なアトリエだなぁと感じました。」
ありがとうございます。アトリエで遊ぶ方の、ふとした笑顔や、一瞬の集中のために、環境を整えるのがアトリエの役目だと思ってます。自分の希望する自由💗と、つながる時間なのです。
