Iちゃん34回目です。描きたくないことを描くのは、描かないとおさまらない何かが、あるときです。子どもさんなりの、人生いろいろ、始まっているのでした。そこで何が描けたかはナイショですが、想像して読んでいただけるとありがたいです。想像できる人は、自分の人生いろいろを味わってきた人なんではないかなあ。
スライム作る、と言って始まりました。サクサク作ります。私も少し手伝います。いい勢いでかきまぜてますが今ひとつ、楽しそうじゃないのです。
Iちゃん、スライムに白の絵の具を混ぜています。絵の具のチューブ、いつもより勢いよく絞ってます。そういえば今日は、白をたくさん使いました。Iちゃんはさらに、空色の絵の具を混ぜてキラキラのスパンコールを混ぜています。
それから、ホウ砂のフタの下に留めてたサランラップ。コップのような形になっていたのを、「これ、使っていい?」と聞きます。いいよ、と返事します。ハサミで整えて、白い絵の具で塗る。塗るうちに、サランラップは、形が崩れてしまいます。残念ながら、それは捨てることになりました。
今日のウォーミングアップは、出来上がりを味わうより、どんどん手を動かして、気持ちを落ち着けていく感じだったと思います。
私は、かしわ餅の葉っぱを作ります。白っぽいスライムがかしわ餅みたいに見えたので。緑を混ぜて会話の葉っぱの色を作ります。そして、透明のスライムを巻いてこれ、おいしそうじゃない?と言ってみます。Iちゃんの反応はイマイチですが。かしわ餅のスライムは少し置いておくと、平たく、まーるく伸びてしまいます。Iちゃん、それを見て、こんなんなってるーって笑いました。
スライムの後は、画用紙でお風呂場を作り始めます。画用紙の白い壁はスッキリして、気持ちがいいのです。そこから、Iちゃんは落ち着いて、シルバーのワイヤータイで、シャワーを作っています。それから空色のスライムをヨーグルトのフタからよけて、空っぽにして使います。ヨーグルトのフタは、お風呂の浴槽になりました。浴槽の小さい蛇口、シルバーのワイヤータイを細かく切ったり丸めたりして、いい感じに出来ました。Iちゃんらしい、笑顔が出てきました。
そして、学校でね、と学校の話をしてくれます。新しいクラスでの、モヤモヤです。しばらく聞いてから、その絵を描いてみようか?と提案してみました。「うん、じゃあ、後で描く」。
で、私も、モヤモヤを描いてみました。対人関係の思い出の場面、2枚。あれは、何だったのか?と思い出して描いてみます。オトナも、こんなふうにブツブツ言いながら描くのだよ。
悩みの見える化です。「こんなことがあった」、を描く。感情のアウトプット。登場人物のそれぞれのちがいが、またひとつ、見えてきました。そうだったんだなあ。。このとき描いた私の絵は載せますね。具体的な内容はナイショです。
そして?それから?気持ちの中でストーリーは続いていくのです。
Iちゃんも描き始めました。登場人物のつながりの絵も描いてもらいました。お話を、私がちゃんと聞くためです。描きながら、Iちゃんもアウトプットできます。
絵を描くってすごい。描きながら、説明しているうちに。最低、これが起きなければいいの。これがなければやっていけると、お話してくれました。もう、課題をひとつに絞っているので感心しました。
大きく広がったモヤモヤを全部解決するという高いハードルではなくて、ハードルはぐっと下げて、場面を見る。見える化は、ここから始まります。
自分以外の人が何を考えてるか、本当にはわからない。こちらができるのは、戦うよりもかわしていくこと。楽しい気持ちをなくさないこと。
Iちゃん、あと残り15分というところで女の子の絵を描き始めます。最近思いついた髪型を、ていねいに描いてます。筆圧が、いつもより力強いです。お母さんが来て、少し待ってもらって描き終えました。ちゃんと最後までやり切りたい!という感じでした。
玄関で、じゃあね!という顔は、いつものIちゃんでした。うん、またねー!

写真-1 緑のスライムに猫の足跡、かわいい!隣のちいさな粒は、出来上がったスライムに泡ができて白っぽくなっていたのを、小さくちぎって置いておいたら、透明にならないかな?とIちゃんがやってみたところ。透明感、出てきました!泡が外に逃げやすいのかな。

写真-2 スライムにキラキラのスパンコールを混ぜてます。色を付けたスライムなので、キラキラはイマイチ見えにくくなりましたが、どんどんやってみるのです。やってみれば、ひとつわかる。

写真-3 この白い壁を立てるあたりから、落ち着いた雰囲気になってました。白を使いたいときは、どんどん使うといいのです。

写真-4 クーピーで、しっかり塗ると、クレヨンみたいな雰囲気でした。茶色の発色がきれいです。

写真-5 具体的な説明はナイショですが、!!の人と、??の人が描けました。これでは会話は成り立たない。そもそも、会話はお呼びじゃなかったのだ。
