Nくん9才、お母さんと一緒に初めてのアトリエです。最初の予定では、お兄さんも一緒に来る予定だったのがNくんひとりになったそうです。家族は、一緒がいい時と、別々がいい時と、まったくの1人がいい時とありますよね。その時々のメンバーで来てください。
家族と自分のバランスは、お互いに成長していくなら、実は変化し続けていくものかもしれないと思います。
誰とアトリエに行くか、と考えるのは、日常の家族間のバランスから、離れる遊びだと思います。遊んで味わってください。
今回は、そういえば、そんな話題から始まったのでした。
Nくんが、パレットで色を作っていて、「これ、あまっちゃった」、と言うとお母さんが、何か言いたげなのでした。そして、ご自分で、「すぐ、いろいろ言いたくなっちゃうですよね」と言ってました。
何気ないいつもの一言が、どこから発している言葉なのか。それは、アトリエでは、役に立たない言葉かも、と気づく。こういうことが、面白いんです。
いつもの言葉を言わなくていいシステムがアトリエにあるのです。「絵の具はあまったら、他でも使うから気にしないでいいよ」というのも、それです。小さいシステムなんですが、この説明ができるとお母さんも楽になるのでした。
これも、アトリエをやりながら、ひとつずつ、わかってきたことです。
一緒に遊ぶうちに、子どもさんのやりたいことや、面白がってることが見えてきたのでした。
私とは、ぜんぜん違うポイントで面白いのだなあ!とか。そこ、じゃましないでよかったとか。じゃましないでいくことを軸にしていけば、そこをサポート出来て、私も嬉しいのでした。
まず、じゃましないでその人の興味の方向を見る。これは、使えるのです。その人の表現は、言葉以外に、いろんなふうに現れているのでした。
アトリエの役目は、その人に興味をサポートしていくこと。まだ興味がわからないときは、そこを探していくやり方を遊ぶこと。
N君とお母さん、いろいろお話しながら、1枚目の絵、始まります。色をひとつ置くたびに、目と目でなにかお話してるようなのでした。そんな間柄なので、すぐに順番はいらなくなりました。
スポイトの絵は、3枚描きました。1枚目は、ゆっくりと、画面が埋まっていきました。2枚目は、勢いがついて遊んでます。3枚目は、どんどん絵の具が溜まっていったので、いろんなやり方で遊びました。アイスの棒で、絵の具をザーッと動かして行く。いらない絵の具を、流す。また色を置いていく。
私が、1枚目と2枚目を乾燥させている間に、3枚目でどんどん遊んでいきます。ときどき、どうしよう?という雰囲気になっていたので、見に行くと、いろんな展開があるのでした。そのたびに、新しいやり方を試してもらったのでした。
乾燥できました、と絵を見せたら、Nくん、3枚目は?と聞きました。気になってたんですねー。一番思い切り遊んだ3枚目なのです。たくさん遊んで、すがすがしい雰囲気の絵になりました。
最後は、キネティックサンドで遊びました。Nくん、とてもうれしそうに、砂をまとめていきました。さっきまで、水遊びのような水彩を遊んでいたから、ちゃんと手にとって、まとめていける砂は、また別の実感できる遊び方だったんではないかな。手が、楽しそうでした!
また、遊ぼうねー!

写真-1 1枚目の完成。お母さんと会話しながら描いてました。

写真-2 1枚目。最初から完成まで。

写真-3 2枚目の完成。

写真-4 2枚目。最初から完成まで。

写真-5 3枚目の完成。

写真-6 3枚目。最初から完成まで。

写真-7 キネティックサンド。手が楽しんでます💗
